ポンドはブレキジットにより過去5か月の最高を記録するが、ハードルは残る
ボリス・ジョンソン英国首相と欧州連合上層部たちの英国EU離脱の新たな合意の後、ポンドは対ドルと対ユーロで5ヶ月ぶりの高値を記録。
英国とユーロ圏は木曜日に離脱に合意。次のハードルは議会での承認となるが、過半数を欠いているために新協定が成立する可能性はわずかで、結果次第では前倒し総選挙につながる可能性もある。英国からのマクロ経済データは様々で、小売売上高は前月の縮小の後に9月は横ばいとなった。インフレはイングランド銀行の2%の年率インフレ目標からさらに遠ざかった。 ドイツの経済はセンチメントが回復し、ZEW景況感指数は-27ポイントの予測に対して-22.8ポイントに上昇した。
米国と中国の貿易交渉担当者は、両国の経済にマイナスの影響を与えた関税政策をある程度緩和する部分的貿易協定の第一段階を実施。議論は継続中であり、来月にはトランプ大統領と習近平国家主席によって見直される予定。米国は現在、消費者支出の削減に見られるように、成長の鈍化に直面している。小売売上高は同程度の割合で増加すると予想されていたが、0.3%縮小となった。 この収縮は、7か月ぶりの減少を表している。
中国経済は、貿易の行き詰まりなど、いくつかの逆風に直面している。生産者物価指数は9月にさらにデフレに移行し、1.2%縮小した。 9月の消費者物価指数は、アフリカ豚コレラの流行により豚肉の供給が減少し、価格が6年ぶりの高値に達したため、3%に上昇した。1992年以来、四半期ごとの経済成長率は最も遅いペースに落ちており、第3四半期にはわずか6%の上昇となった。